今回は、お家の壁の繋ぎ目となる、シーリングのことについてお話させていただきますね。 壁と壁の隙間を見ていると、なにやらゴム状のもので繋がっているように見えます。これがシーリングです。 ◆目地の効果 この壁と壁の隙間のことを「目地」(めじ)と呼びます。なぜ、壁と壁の隙間があるのかというと、壁は、気温・湿度など気候によって膨張・収縮するからなのです。 目地がないと、膨張した際に壁同士がぶつかり、反り曲がったりしてしまいます。そのため、目地というあそびを作り、ゴム状のシーリングで埋め、防水性、建物の揺れや膨張収縮を考慮しています。 このシーリング、新築時には実はむきだしになっていて、どんどん劣化が進んでいきます。外壁を塗り替えするとき、このシーリングも外壁と同じように劣化し、痛んでいることが多いので、塗り替えする前にきれいにする必要があるのです。 ◆目地の処理方法 痛んだ目地の処理方法として、2つの方法があります。 1つが、「打ち替え」、2つが「増し打ち」です。 字を読んだ通りですが、打ち替えは古くなったシーリングをカッターで削ぎ落し、新しいシーリングを打ち込んでいく。 増し打ちは、古いシーリングを撤去せず、痛んでいる隙間ができている所に注ぎたしていく、ということです。 「古いものに注ぎ足すだけだなんて、手抜きじゃないの!?」という声が聞こえてくるようですが、ご安心ください。基本的には全て「打ち替え」させていただくのが一般的なのです。 カッターが使えず、増し打ちでも十分な強度を取れそうな場合だけ、増し打ちの出番がやってくるのです。