屋根を長く維持するためにも、塗り替えるべきタイミングがあります。
しかし、それをご存知ない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、屋根を塗り替えるタイミングを見極めるポイントについてお話しいたします。
■屋根塗装の耐用年数
屋根には素材ごとに塗装の耐用年数があり、それに応じて定期的なメンテナンスが必要です。
素材ごとの塗り替えの目安は以下の通りです。
スレート系 7~8年
セメント系瓦 10~15年
金属系(トタン) 5~8年
金属系(ガルバリウム鋼板) 20~30年
スレート系には、天然スレート(玄昌石を使用)と化粧石綿スレート(板状の石綿スレートを着色)の2種類があります。
後者は安価で軽量なので、現在最も普及している屋根材です。
この屋根材自体の耐用年数は20~30年なので、塗り替えで補いきれないほど劣化が激しい場合には、葺き替えが必要になってきます。
セメント系瓦は、セメントとモルタルから作られており、戦後に普及した屋根材です。
屋根材自体に防水性がないので、定期的なメンテナンスが必要になってきます。
金属系はいろいろ種類がありますが、トタンとガルバリウム鋼板がよく使用されています。
同じ金属系でも塗り替えのタイミングが異なるため、注意が必要です。
■屋根の状態
屋根塗装の耐用年数ごとに塗り替えるのもいいですが、時にはその期限が来る前に塗り替えが必要になる場合があります。
屋根は日々様々なダメージを受けて劣化していくので、耐用年数だけにこだわらず、屋根の状態にも気を配るようにしましょう。
・雨漏り
雨漏りがしているということは、屋根の機能が衰えているということです。
また、劣化が激しい場合には塗り替えではなく葺き替えが必要になってくるので、業者の方に確認してください。
・苔、カビ、ひどい汚れが目立つ
屋根塗料の機能が失われ、防水性が衰えている証拠です。
・棟板金の浮き、釘抜け
気温差で棟板金が伸縮と膨張を繰り返し、ダメージを受けた状態です。
・色のばらつき、色あせ
屋根塗料の耐用年数が切れ、防水性が衰えています。
・屋根が割れている
塗料の防水機能が衰えている、もしくは屋根材自体の耐用年数が切れている可能性があります。
場合によっては、屋根材の交換が必要です。
・金属が腐食
防水機能が衰えています。
この中でも、上3つの状態は早急な対応が必要です。
放置しておくと、塗り替えではどうにもならないほど劣化してしまう恐れがあります。
上記の条件に当てはまる方は、一度屋根塗装業者に相談してみてください。
いかがでしたか?
今回ご紹介した2つのポイントを意識して、屋根塗装のタイミングを見極めましょう!