「塗装仕事は、下地処理が大事」とは、誰でも聞いたことがありますね。外壁・屋根塗装前の水洗いや鉄部の錆落とし作業のことです。鉄部や木部の塗装前にする下地処理のことをケレンといいます。 ケレンのやり方には、1種~4種までのグレードがあって、使う道具や機械もたくさん、以外に奥深い作業なんです。実は、一番大事な作業でもありました・・・ ケレンは、塗装する前には必ずしなければならない、基本中の基本の仕事です。 痛んで浮いているペンキを剥がしたり、錆びているザラザラ部分をガリガリ・ゴシゴシこすっていきます。 錆の出ていない鉄板や、つるつるのプラスチックの上は、塗料の密着が良くなるように、サンドペーパーなどで細かいキズをつけていきます。(目荒らしとも言います)とにかく、地味で根気のいる地味な作業なんす。 職人見習い中は、来る日も来る日もガリガリ・ゴシゴシ、手首が痛くなって腱鞘炎になってしまうことも・・・ しかし、下積み時代に基本作業の重要性とコツをしっかり体得できなければ、本物の塗装職人にはなれません。 どんな仕事も基本が大事だという事ですね。塗料は、人の手が加わって初めて完成品。塗料の耐久性がどうのこうの、ということもありますが、きれいで長持ちさせる一番の秘訣は、手間暇を惜しまない職人の仕事がやっぱり決め手。 だから、私たち職人は、いつも一生懸命。ただ、それだけです。