塗装だけではなくあらゆる人間関係で言えることでもあるかと思いますが、特に、住宅塗装やリフォームという高額商品の意思決定を行う場合には、人間性がとても重要視されますが、その人間性を見るのに「言葉遣いや文字の丁寧さ」は極めて重要な基準となります。 言葉遣いや文字が丁寧であれば、仕事も丁寧であるし、というのがほとんどの場合のセオリーです。 なぜかと考えてみますと、その裏には「思い」があります。そして「言葉」はその思いの最初の表現方法でもあるからと思います。すると、いつも「丁寧な仕事をしよう」と考えている人は必ず、丁寧な言葉遣い、丁寧な文字を書きます。 それは、必ずしも正しい言葉遣いではなかったとしても、その裏にある思いを感じていただきたいのです。また文字も同様です。こんな言い方は職人さんたちに失礼ですが、私たちの業界には中学を卒業して職人になった方が大勢おります。文字等も上手に書けないことも多々あります。それでも「丁寧に書こう」と意識を持って行っている方は、必ず良い仕事をし、そのお店は多くの仕事と大勢の職人が集まるようになり、大きくなって行ったという姿を拝見してきております。 昔から日本には、書道という文化があるように、書くということ、伝えるということは、この人間社会においては、人生中心部の道でもあると思うのです。我々職人と言えども、今はお客様方に、自分たちの仕事を自分たちからお伝えしなければならないため「伝える言葉」に日々磨きをかけて、仕事を通して人生修行に励ませていただいております。